さくらんぼ血管腫(老人性血管腫)

さくらんぼ血管腫とは?

さくらんぼ血管腫とは

さくらんぼ血管腫は、赤いホクロ・老人性血管腫・チェリーアンジオーマ(Cherry Angioma)とも呼ばれる、皮膚の表面にできる良性の赤いできものです。

顔・腕・背中・胸・お腹など全身どこにでもできる可能性があり、大きさは1〜5mm程度鮮やかな赤色〜暗赤色の小さな盛り上がりとして現れます。

「老人性」という名前がついていますが、実際には子供を含めた若い世代にも多くみられ、思春期の約7%、20代では約41%にみられるとの報告もあります。

さくらんぼ血管腫の正体は?

さくらんぼ血管腫の正体とは?

さくらんぼ血管腫は、皮膚の浅い部分(真皮)で毛細血管が増殖・拡張してできたものです。
時間の経過とともに血管が太くなり増えることで、徐々に大きくなることがあります

腫瘍という名前はつきますが、がん化することはなく、完全に良性のできものです。

さくらんぼ血管腫の原因

はっきりとした原因は完全には解明されていませんが、以下の関与が指摘されています。

  • 加齢による血管の変化
  • 女性ホルモンの影響(妊娠中に増える・大きくなることがある)
  • 遺伝子変異(GNAQ・GNA11)
  • 特定の薬剤の影響
  • メタボリックシンドロームとの関連(糖尿病・脂質異常症など)

体質や加齢に伴う変化が関係しており、誰にでもできる可能性があります。

さくらんぼ血管腫に似ている症状(鑑別が重要)

赤いできものの中には、治療法が異なるものもあるため、自己判断せず医師の診察が重要です。

くも状血管腫

中央に赤い点があり、周囲にクモの足のような筋状の血管やぼんやりとした赤みが広がる
女性ホルモンや肝機能異常と関連することがある

血管線維腫

赤色や褐色で頬や鼻にみられる、少し硬さのあるできもの

さくらんぼ血管腫のように鮮やかな赤色ではなく、ピンクやくすんだ茶色のことが多い。

単純性血管腫(毛細血管奇形)

生まれつきの赤あざ
成長とともに紫色に濃くなり、盛り上がることがある

乳児血管腫(いちご状血管腫)

乳児期(生後数日から数ヶ月)に出現し、自然に小さくなることが多い

被角血管腫

表面がザラザラし角質が厚い
赤紫色で硬く見えることが多い

さくらんぼ血管腫は自然に治る?

自然に消えることはほとんどありません。
加齢とともに数が増えたり大きくなったりすることが一般的です。5mmより大きくなることはあまりありません。

さくらんぼ血管腫の治療方法

見た目が気になる場合や出血しやすい場合は治療可能です。

① Vビームレーザー(色素レーザー)

血管に反応するレーザーで病変のみを選択的に破壊します。
当院で最もおすすめしている治療法です。

特徴

  • 施術当日からメイク可能
  • テープ保護不要
  • 内出血のような紫色が1〜2週間出ることがある
  • 大きいもの(4mm以上や厚みが2mm以上)は複数回必要なことがある
Vビームによるさくらんぼ血管腫の治療

サージトロン

4mm以上の大きい病変に適した治療です。
局所麻酔後、高周波で削り取ります。

特徴

  • 1回で除去できることが多い
  • 約2週間テープ保護が必要

液体窒素療法

ウイルス性イボの治療でよく使われる、凍結によって血管腫を壊す方法ですが、

  • 複数回必要になりやすい
  • 色素沈着リスクが比較的高い

ため、第一選択になることは少なめです。

治療後の注意点

  • 紫色の内出血は通常1〜2週間で改善
  • かさぶたは無理にはがさない
  • 紫外線対策を徹底することで色素沈着予防になる

当院の症例

症例1 【30歳代女性】手と手首のさくらんぼ血管腫

症例1 【30歳代女性】手と手首のさくらんぼ血管腫

手と手首のさくらんぼ血管腫に対してVビーム治療を行いました。
施術後1ヶ月後で血管腫がなくなっています。

施術Vビームレーザー治療
費用1つ 4,400円 (税込)
(本施術では2つ・総額8,800円(税込))
リスク腫れ・内出血など

症例2 【30歳代男性】お腹のさくらんぼ血管腫

症例2 【30歳代男性】お腹のさくらんぼ血管腫

お腹のさくらんぼ血管腫に対してVビーム治療を行いました。
施術後、血管腫がなくなっています。

施術Vビームレーザー治療
費用1つ 4,400円 (税込)
(本施術では2つ・総額8,800円(税込))
リスク腫れ・内出血など

よくある質問

さくらんぼ血管腫は放置しても大丈夫ですか?

はい、さくらんぼ血管腫(チェリーアンジオーマ)は良性のため、基本的に放置しても健康への影響はありません。ただし、急激に大きくなる・出血を繰り返す場合は皮膚科受診をおすすめします。

さくらんぼ血管腫は自然に治りますか?

自然に消えることはほとんどありません。一般的には加齢とともに数が増えていきます。

さくらんぼ血管腫はがんになることはありますか?

がん化することはありません。悪性黒色腫(メラノーマ)や血管肉腫とは異なる良性のできものです。

さくらんぼ血管腫とくも状血管腫の見分け方は?

くも状血管腫は中央から血管が放射状に広がるのが特徴です。一方、さくらんぼ血管腫は丸く均一で、鮮やかな赤色の盛り上がりです。見た目は似ているため、診断は皮膚科で行うことが重要です。

さくらんぼ血管腫は子供にもできますか?

はい、10代でもみられることがあります。ただし数は少なく、年齢とともに増える傾向があります。思春期の約7%にみられるという報告もあります。

妊娠中にさくらんぼ血管腫が増えるのはなぜですか?

女性ホルモンの影響により血管が拡張・増殖しやすくなるためと考えられています。また皮膚が伸びることで大きくなることも考えられます。

さくらんぼ血管腫は触ると出血しますか?

強くこすったり引っかいたりすると出血することがあります。出血しやすい場合は、さくらんぼ血管腫ではない可能性もあり、適切な診断と治療が必要です。

さくらんぼ血管腫のレーザー治療は痛いですか?

輪ゴムで弾かれる程度の軽い痛みです。麻酔なしで施術可能なことが多いです。

さくらんぼ血管腫は1回のレーザーで取れますか?

小さいものは1回のレーザー治療で改善することが多いですが、4mm以上や厚みのあるものは複数回必要になる場合があります。

さくらんぼ血管腫の治療後に跡は残りますか?

Vビームレーザーでは傷跡が残ることはほとんどありません。サージトロン治療では小さな瘢痕が残る可能性があります。

さくらんぼ血管腫を自分で取ることはできますか?

市販薬や自己処置で除去することはできません。無理に触ると出血や感染の原因になります。

さくらんぼ血管腫は何歳から増えますか?

30代以降で増え始めることが多く、40代・50代で数が増加する傾向があります。

さくらんぼ血管腫が急に大きくなった場合はどうすればいいですか?

通常はゆっくり大きくなります。急激な変化や痛み・出血を伴う場合は、他の疾患の可能性もあるため皮膚科受診をおすすめします。

まとめ

さくらんぼ血管腫は加齢や体質によって生じる良性の赤いできもので、健康への悪影響はありません。
しかし、見た目が気になったり、似た別の病気の可能性もあるため、自己判断せず皮膚科専門医による診断が重要です。

当院ではダーモスコピーを用いた診断と、レーザーを中心とした治療を行っています。
気になる赤いできものがありましたらお気軽にご相談ください。

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