糸リフト

2023.05.30 糸リフト

糸リフトの効果を感じる持続期間は?|長持ちさせる方法やメンテナンスも解説

糸リフトの効果を感じる持続期間は?|長持ちさせる方法やメンテナンスも解説

「肌のたるみを引き締めたい」「ダウンタイムの少ない治療で、肌質改善したい」という方には、糸リフトがおすすめです。

糸リフトはとげのある特殊な糸を挿入して皮下組織に引っかけ、皮膚を物理的に持ち上げてリフトアップを図る施術です。

今回は、糸リフトの効果の持続期間や長持ちさせるための方法などをご説明します。

 

糸リフトの効果とは

糸リフト(スレッドリフト)とは、体内に吸収されて溶ける糸を皮下に挿入して皮膚を引っ張り上げ、リフトアップ効果を目的とした治療です。

切開せずに返しのついた特殊な糸を挿入することで皮膚を物理的に持ち上げ、フェイスラインやほうれい線などのたるみを改善します。

挿入された糸が真皮層を刺激することによってたるみ改善のほか、コラーゲンの生成促進や肌の弾力アップ、肌質改善などに効果が見込まれます。

 

糸リフトの挿入から1~2ヵ月後には、糸のまわりにコラーゲンの生成が促進されてコラーゲンが増加します。

挿入された糸が体内へ吸収された後にもコラーゲンが残るため、肌にハリや弾力が生まれ、肌質改善につながると考えられています。

 

糸リフトは物理的に糸を挿入して肌を引き締めるため、施術後すぐに効果を実感いただける場合が多いです。

一般的に糸リフトは4~12本程度を使用して施術します。

糸リフトに使用する本数が多いほど効果が高いとされるため、当院ではしっかりとたるみを改善したい方には6本以上をおすすめしています。

 

実際の施術では患者さま一人ひとりのご希望や肌の状態を確認し、本数を決定しています。

当院の顔のたるみの治療については 「顔のたるみ治療」 、「ほうれい線」のページもお読みください。

 

糸リフトの効果の持続期間とは

一般的に、糸リフトの効果の持続期間は約半年~2年程度とされています。

ただし施術を受ける人の肌の状態や糸の種類によっても異なり、個人差があります。

 

糸リフトの種類

糸リフトの種類には、以下のようにPDO(ポリジオキサノン)、 PLLA(ポリ乳酸)、PCL(ポリカプロラクトン)があり、当院では、PDO素材を採用しています。

 

PDO

PODは、手術の縫合など医療現場でも用いられている糸です。

たるみを持ち上げる力や糸の強度は標準的で、糸リフトの中でも広く使用されています。1年程度で体内へ吸収され、半年~1年程度、効果が持続するとされます。

 

PLLA

植物を原料とした糸で、日本の厚労省にあたる米国のFDA(食品医薬品局)から承認を受けています。

他の糸と比較すると、少し硬いのが特徴です。

2年程度で体内へ吸収され、半年~1年程度、効果が持続するとされています。

 

PCL

柔軟性が高く、2~3年ほどかけて体内へゆっくりと吸収されます。

効果の持続期間は2年程度とされ、糸リフトで使用される溶ける糸の中で、一番長く効果が持続するといわれています。

 

糸リフトの効果を持続させるためには

糸リフトの効果を持続させるポイントとして、主に以下のようなことが考えられます。

 

糸の本数を増やす

一般的に糸リフトは4~12本程度を使用して施術します。

挿入する糸の本数が少ない場合は、「線」でたるみを持ち上げている状態となりますが、本数が増えると「面」で支えられるようになり、よりしっかりとたるみを引き上げることができるといわれています。

挿入する糸の本数については、患者さまの肌の状態によっても異なるため、カウンセリングの際に医師へ相談してみましょう。

 

施術後に施術部位を刺激しない

糸リフトは、とげのある糸を皮下組織に引っかけて皮膚を持ち上げている状態です。

肌の状態が安定していないときに施術部位を大きく動かしたり、強く擦ったりすると引っかけた糸が外れやすくなります。

 

糸が皮下組織に定着して肌が安定した状態になるには、1~2ヵ月ほどかかるといわれています。

この間はできるだけ刺激を少なくし、安静に過ごしましょう。

 

糸リフトに向いている人とメンテナンス

糸リフトは、主に以下のようなことでお悩みの方に適しています。

  • ほうれい線が気になる
  • マリオネットラインを改善したい
  • フェイスラインのたるみを引き締めたい
  • 肌のハリツヤをアップしたい
  • ダウンタイムの少ない施術がしたい
  • 切開する施術には抵抗がある
  • 肌のたるみを予防したい

 

糸リフトで挿入された糸は、時間をかけて少しずつ体内へ吸収されます。

体内へ吸収された後も、生成されたコラーゲンが残ることで肌の弾力アップなどにつながるとされますが、糸リフトの効果は半年~2年程度で薄れてくると考えられます。

 

また糸リフトは切らない施術のため、何回までという施術回数の制限もありません。

肌のたるみや肌質改善を目指したい方は、1年に1回程度、定期的に施術を受けることをおすすめします。

 

また定期的に通院するクリニック選びは非常に大切です。

カウンセリングの際に不安なことや気になることを相談しやすい、相談内容や施術、リスクなどに対して丁寧に説明がある、アフターフォローが充実していることなどがあげられます。


当院では医師がカウンセリングの際に患者さまの骨格や脂肪、皮膚の状態を診察し、 それぞれに適した糸リフトの治療を選択しております。

まずはお気軽にご相談ください。

 

糸リフトのダウンタイムやリスク

糸リフトのダウンタイムは約1週間、施術時間は30分程度です。

挿入する糸の本数が少ない場合は、予想していたよりも変化がみられない可能性があります。

糸リフトの効果や経過には個人差があります。

 

また糸リフトの施術後は、主に以下のような症状がみられることがあります。

気になる症状が続く場合には。必ず医師へ相談しましょう。

  • 腫れやむくみ・内出血…通常2~3日程度で落ち着きますが、1週間ほどかかることがあります。
  • 痛み…施術部位を強く擦る、口を大きく開けることなどにより痛みを生じることがあります。
  • 肌のつっぱり感…慣れるまでは施術部位に糸を挿入したことによる肌の違和感を覚えることがあります。
  • 傷跡…施術部位にかさぶたが生じますが、大きな傷跡は残らないと考えられます。
  • 肌の凸凹…施術後の肌の凸凹は、通常2週間程度で治まります。

 

施術後は、以下の点に注意してください。

  • 施術から1~2ヵ月は、歯科治療および口を大きく開けることは控えてください。
  • 施術後は激しい運動、長時間の入浴、サウナなどは控えてください。
  • 当日から洗顔、翌日からメイクや入浴が可能です。

 

以下に該当する方は、施術を受けられない可能性があります。必ず事前にご相談ください。

  • 妊娠中、授乳中の方
  • 重度の心疾患や糖尿病などがある方
  • ケロイド体質の方
  • 使用する糸の成分にアレルギーがある方
  • ひどい肌荒れや皮膚炎がある方

 

当院の症例

 

症例1 【30歳代女性】ほうれい線の改善(糸リフト+ヒアルロン酸注入実施)

ほうれい線とフェイスラインに対して片側テスリフトソフト2本とアンカーリフト1本、ヒアルロン酸注入を左右合計1cc行いました。

フェイスラインがすっきりし、ほうれい線も浅くなっています。

症例1 【30歳代女性】ほうれい線の改善(糸リフト+ヒアルロン酸注入実施)

治療内容

糸リフト、ヒアルロン酸注入

 

治療回数

1回

 

費用

  • テスリフトソフト 1本 55,000円(税込)
  • アンカーリフト 1本44,000円(税込)
  • ヒアルロン酸注射(レスチレンリフトリド) 1cc 66,000 円(税込)(本施術では、総額374,000円(税込))

 

副作用やリスク

腫れ・内出血・痛み・肌のつっぱり感 など

 

症例2 【40歳代女性】ほうれい線とマリオネットラインの改善(糸リフト実施)

ほうれい線とフェイスラインに対して片側テスリフトソフト2本とアンカーリフト1本を行いました。

フェイスラインがすっきりし、ほうれい線も浅くなっています。

【40歳代女性】ほうれい線とマリオネットラインの改善(糸リフト実施)

治療内容

糸リフト

 

治療回数

1回

 

費用

  • テスリフトソフト 1本 55,000円(税込)
  • アンカーリフト 1本44,000円(税込)(本施術では、総額308,000円(税込))

 

副作用やリスク

腫れ・内出血・痛み・肌のつっぱり感 など

 

施術料金

当院の施術料金は、以下の通りです。

 

糸リフト(スレッドリフト)

テスリフトソフト 1本 55,000円
4本 200,000円
アンカースレッド 1本 44,000円
アンカープラス 1本 49,500円

 

糸リフトで肌のたるみを改善したい方は上野御徒町ファラド皮膚科へ

糸リフトは、体内で溶ける糸を皮下に挿入してたるみ改善や肌のハリツヤをアップさせる治療です。

糸リフトは約半年~2年程度は効果が持続するとされますが、糸の種類などによっても効果の持続期間が異なります。

 

また、さらに糸リフトの効果を実感したい場合は、定期的な施術がおすすめです。

まずは当院のカウンセリングへお気軽にお越しください。

この記事を書いた人

上條 広章

上野御徒町ファラド皮膚科 院長

上條 広章(かみじょう ひろあき)

  • 資格
    • 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)
    • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
    • 日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医
    • 日本レーザー医学会専門医
  • 所属学会
    • 日本皮膚科学会
    • 日本美容外科学会(JSAS)
    • 日本美容皮膚科学会
    • 日本レーザー医学会
  • 受賞歴
    • 第7回日本皮膚悪性腫瘍学会賞(石原・池田賞)
    • 第20回マルホ研究賞
    • Poster Prize, 47th Annual Meeting of European Society for Dermatological Research

略歴

2012年 東京大学医学部医学科 卒業
2014年 藤枝市立総合病院 初期研修 修了
2014年 東京警察病院 皮膚科
2016年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
2019年 東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
アトピー性皮膚炎専門外来、皮膚悪性腫瘍専門外来、レーザー専門外来担当
2021年 都内大手美容外科 入職
2022年 都内大手美容外科 本院 部長
美容皮膚科治療監修を担当
2022年 上野御徒町ファラド皮膚科 開院

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