TCAクロス

2025.03.14 TCAクロス

蘇る肌!TCAクロスは深いニキビ跡治療の救世主

TCAクロスとは?

TCAクロスは、ニキビ跡治療の中でも特に「ニキビ跡の凹み治療」を目的とした施術の一つです。

TCA(トリクロロ酢酸)という化学物質を使用し、深いクレーター状のへこみやアイスピック型のニキビ跡に効果的な治療法です。

特に、他の治療法では改善しにくいと言われる凹み型のニキビ跡に対して高い効果を発揮すると注目されています。

 

ニキビ跡治療に特化したTCAクロスの特徴

TCAクロスは、ピンポイントでニキビ跡のへこみに高濃度のTCAを直接塗布することで、皮膚の再生を促進する治療法です。

TCAを塗布した部分の皮膚を意図的に軽いやけど状態にし、その治癒過程で新しいコラーゲンやエラスチンが生成されます。

この過程により、肌のへこみが徐々に浅くなり、滑らかな肌へと改善が期待できます。

特に適用されるのは、幅2mm程度の深いアイスピック型や、幅5mm程度の浅めなボックスカー型のニキビ跡です。

他の治療法でも対応が難しいこれらの種類の凹みに高い効果があります。また、水ぼうそうの跡など、同様の肌の凹みもTCAクロスで治療が可能です。

 

TCAクロスと他の治療法との違い

TCAクロスが他の治療法と大きく異なる点は、特定の部位に対する「ピンポイントの」アプローチを取ることです。

例えば、ダーマペンやポテンツァなどの機器を使用する治療法は、肌全体を再生させる目的で広範囲に施術を行うのに対し、TCAクロスは凹み部分のみに集中して施術を行います。

このため、特にアイスピック型やクレーター状の深いニキビ跡に対して効果が高いと言われています。

また、TCAクロスは施術後のダウンタイムがあるものの、短期間で効果を実感しやすい点も特色です。

1ヶ月ごとに3~5回程度の施術を繰り返すことで、目に見える改善が見込めます。

一方、ダーマペンやレーザー治療は、浅いニキビ跡や全体の肌質改善に適しているなど、それぞれの得意分野があります。

このように、ニキビ跡の治療にはその症状や目的に合わせて治療法を選択することが重要です。

 

TCAクロスのメリットとデメリット

ピンポイント治療による高い効果

TCAクロスは、ニキビ跡の中でも特に治療が難しいとされる深いクレーター状のへこみに対して、高い効果を発揮する治療法です。

幅2mm程度のアイスピック型や幅5mm程度のボックスカー型の凹みに適用され、トリクロロ酢酸(TCA)を直接患部に塗布することで皮膚の再生力を促進します。

このピンポイントなアプローチは、健康な肌を傷つけずに施術可能であるため、顔全体への負担が少なく、精密な治療が期待できます。

また、1回の施術で改善を実感できるケースもあり、他の治療法よりも短期間での効果を目指すことができる点が特徴です。

 

治療頻度やダウンタイムについて

TCAクロスは、通常1か月に1回の頻度で施術を行い、3~5回の治療が推奨されます。

このように行う理由は、皮膚の治癒を促しながら正確にコラーゲン生成を促進する必要があるためです。

そのため短期間で連続して施術を受けるよりも、一定の間隔を空けつつ治療を進めることで効果が最大化します。

一方、施術後にはダウンタイムが発生します。

TCA塗布後、赤みやかさぶたができる場合があり、そのかさぶたは1週間以内に自然にはがれます。

その後、皮膚は赤色やピンク色を帯びますが、これは新しい皮膚が再生している証拠です。しかし、新しい皮膚は紫外線に弱いので日焼け対策を徹底する必要があります。

 

TCAクロスのリスクや副作用

TCAクロスの治療は確かな効果が期待できますが、副作用やリスクについても理解が必要です。

施術後、一時的に患部が白くなる「フロスティング現象」が現れることがありますが、これは通常の反応であり、数日で改善します。

また、皮膚が敏感になることで日焼けをしやすくなります。そのため、施術後は紫外線対策を徹底することが不可欠です。

さらに、施術中にヒリヒリ感を感じる場合があり、人によっては軽い炎症が起きることもあります。

こうした副作用を最小限に抑えるためにも、施術後のケアや医師の指導に従うことが必要です。

全体的に見ると、高濃度のTCAを使用するため、高い効果と引き換えに適切な注意とケアが求められる治療法といえます。

 

施術後のケアと注意点

TCAクロス施術後のケアは、治療効果を高める上で非常に重要です。

施術直後は治療部位がかさぶたを形成するため、治癒を妨げないよう触らず、自然にはがれるのを待つことが大切です。

通常、かさぶたは1週間以内にはがれ、その後は赤みやピンク色の新しい皮膚が現れます。

この段階で肌はデリケートな状態となるため、紫外線を避け、適切な日焼け止めを使用することが推奨されます。

また、皮膚が乾燥すると治癒が遅れるだけでなく、炎症のリスクが高まる可能性があるため保湿ケアも重要です。特に刺激の強いスキンケア製品の使用は控え、医師や推奨する保湿剤を使用するようにしましょう。

 

ニキビ跡にお悩みなら上野御徒町ファラド皮膚科へ

TCAクロスは、ニキビ跡のへこみ治療、特にクレーター状の凹みに対して非常に有効な治療法として注目されています。

アイスピック型やボックスカー型の深いニキビ跡にピンポイントでアプローチし、コラーゲン生成を促進することで、肌の再生を助けます。

また、他の治療法では効果が出にくい顔のニキビ跡の改善も可能で、特にダーマペンやポテンツァ治療では限界があった症例にも適しています。

一方で、TCAクロスには治療中や治療後のダウンタイムがあること、皮膚の赤みやフロスティング現象といった副作用が起こる可能性があることも理解しておく必要があります。

クレーター状の凹みを少しでも改善し、自信を取り戻したいと考える方にとって、TCAクロスは救世主とも言える治療法です。

ニキビ跡治療は、様々な治療を組み合わせて治療することが重要です。

当院ではニキビ跡をしっかりと診察し最適な治療を提案させて頂いております。

気になるニキビ跡をどうにかしたいとお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

【上野御徒町ファラド皮膚科院長|上條 広章 監修】

 

【TCAクロス(ニキビ跡の凹み治療)の詳しい治療法や当院症例はこちら】

 

この記事を書いた人

上條 広章

上野御徒町ファラド皮膚科 院長

上條 広章(かみじょう ひろあき)

  • 資格
    • 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)
    • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
    • 日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医
    • 日本レーザー医学会専門医
  • 所属学会
    • 日本皮膚科学会
    • 日本美容外科学会(JSAS)
    • 日本美容皮膚科学会
    • 日本レーザー医学会
  • 受賞歴
    • 第7回日本皮膚悪性腫瘍学会賞(石原・池田賞)
    • 第20回マルホ研究賞
    • Poster Prize, 47th Annual Meeting of European Society for Dermatological Research

略歴

2012年 東京大学医学部医学科 卒業
2014年 藤枝市立総合病院 初期研修 修了
2014年 東京警察病院 皮膚科
2016年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
2019年 東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
アトピー性皮膚炎専門外来、皮膚悪性腫瘍専門外来、レーザー専門外来担当
2021年 都内大手美容外科 入職
2022年 都内大手美容外科 本院 部長
美容皮膚科治療監修を担当
2022年 上野御徒町ファラド皮膚科 開院

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